15年ほど前、会計事務所を転々としていた頃、まだクラウドなんて言葉もなくてASPと言われていた頃に、お世話になっている税理士先生にインターネットを介してやり取りする会計のWebアプリケーションというものを教えて頂き衝撃を受けました。

その頃は、クライアント先に訪問して入力された会計データを会社の隅っこで黙々とデータチェックして、確定したデータを事務所に持ち帰ってデータセンターに送るとか、クライアント先に「データチェックしますから触らないで」と伝えてから、事務所のパソコンに取り込んで作業するのが当たり前でした。

まだ、道端でモデムを配ってるようなブロードバンド全盛期ではなかったけど、インターネットも常時接続になってるんだから、会計データもネット上で簡単にやり取りできないのかな?と思ってたところに出会い、「やっとこんな時代が来た!」って感じでした。

それからは、ASPでの会計を普及するため専門の会社を立ち上げ、大阪府中小企業IT化推進協議会などにも参加し、ITフェアなどのイベントにも積極的に参加していました。

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しかし、世間にはまだ早すぎたのか?

会社の大事なデータをネット回線を使ってやり取りすることに抵抗があったり、そもそも今のやり方で困ってないから変えたくないとか、イマイチ理解して頂けなく、大ヒットなんて夢のまた夢って感じで、とりあえず現状のクライアントに導入して、従来通りのご紹介で事業拡大を進めていました。

それでも、使いはじめるとかなり便利でクライアントが入力した会計データを事務所から同時にチェックしたり修正したり出来るから月次の試算表も早くなるし、在宅ワークや事務所から同時にデータ入力出来たり、何と言ってもデータがWeb上にあるからパソコンが壊れてもデータが無くならないし、パソコンを買い換えてもインストールやデータ移行とかしなくていいから、めちゃめちゃ便利なんですよね。

そんなこんなで、クラウド会計でずっと続けてきて一人で100社くらい出来るようになりましたが、ここ数年はやはり限界を感じるようになってきていました。


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